iPhoneアプリで作業を効率化?

Excelを使う仕事であれば、日々いかにExcelを使いこなして仕事を効率化するかを考えるものです。

もしiPhoneアプリを開発するプログラミングスキルがあれば、より安全で効率的なExcelを使った業務内容を実現できるかもしれません。

Excelを快適に使うには

Excelは、表計算やデータ処理などの業務を効率的にこなすアプリケーションですが、そもそもExcelを効率的に使わなければ業務の効率化も成り立ちません。扱わなければならないデータが少量であれば手作業で入力してもさほど変わらないかもしれませんが、使うデータが膨大な量になれば、手作業では膨大な時間を作業に費やすことになります。

すでに、Excelをより快適に使いこなすためのアプリケーションはいくつも出回っています。例えば、Excelそのものがアプリ内に「写真から直接エクセルデータに追加する」機能を実装するようになり(2019年2月28日発表)、読み取った写真を同じ画面で見ながらデータ修正することも可能です。これは、印刷したデータを手で入力している人には必須の機能でしょう。「OfficeSuite-定番の無料オフィスアプリ」ではオフィスソフトを開かなくても、外出先でオフィス各種ファイルやPDFファイルをチェックし編集することが可能です。

「シンプル表計算セルリオンforエクセル(Excel連携可能)」では、Excelと直接連携して表計算を管理できます。他にもAdobeScanやGoogleドキュメントのOCR機能などがあります。このようにExcelと連動し、互換性のあるアプリを駆使することで、Excelでの作業をさらに快適化することができます。

iPhoneアプリを開発するスキルが役立つ

しかし、iPhoneアプリを開発するプログラミングスキルであれば、さらにExcelを便利に使えるようになるかもしれません。つまり、「必要とするエクセル関連の機能や連動させる機能を搭載した自分専用のアプリを自作する」ということです。出回っているアプリを駆使してExcelの作業を効率化するのも素晴らしいことですが、可能なら自分専用のアプリを制作したほうがさらに便利で使いやすい仕事環境が整えられるでしょう。

アプリを自作することには意外なメリットもあります。作成したアプリに強力なセキュリティ機能をつけて自社内だけで使用すれば、情報の保護や安全性という意味でもメリットがあります。プログラミングスキルを既にお持ちの方であれば、SwiftやObject-cといったアプリ開発用のプログラミング言語を駆使して、自分の業務に必要なだけの機能を実装させられるでしょう。

Swiftは初心者でも学びやすい!

iOSアプリを開発するためのプログラミング言語Swiftは、初心者でも比較的学びやすい言語です。2014年に誕生した比較的新しいプログラミング言語ですが、他の言語のいいとこどりのような内容であるため、すでに多くのアプリで使用されています。JavaScriptとコードは似ているところがあり、現役でJavaScriptを利用している方であれば尚更学習のハードルは下がるでしょう。今後は、どこか独特でクセのあったObject-cにいずれ置き換わっていくと見られています。

AppleTVやAppleWatch用のアプリも作成可能で、デバイスに応じて簡単にプラットフォームを作成できます。無料のオープンソースプログラムであるため、既存のアプリを第三者が自由に閲覧・編集することも可能です。Swiftの他の特徴としては、現代的でコードが読みかけしやすいことが挙げられます。Object-cに代わる重要なプログラミング言語でありながら、RubyやPython、Javaなどとも関連性のある特徴があり、結果として初心者でも読み書きしやすい比較的イージーなプログラミング言語に仕上がっています。加えて、Object-cとも互換性があり、SwiftとObject-cの間でAPI(ソフトウェアとソフトウェアをつなぐシステム)を動かしたりすることもできる、非常に拡張性の高いプログラミング言語です。

加えて、「Playground」と呼ばれる特別な実行環境を実装しています。これにより、コードを書いている最中でもプログラムの動作を確認できるため、バグやエラーの発見がより簡単です。修正することに毎回プログラムを実行する必要がないため、開発にかかる時間も相当に短縮できます。さらに、変数の値として空データであるnilを代入することができません。一見面倒なように聞こえますが、Object-cのようにバグが潜在的なリスクとして残ってしまわないため、ひと手間かけることで将来的なエラーの発生を防ぐことが可能です。

Webアプリケーションや携帯端末用アプリ開発に今後広く使用される可能性があり、将来性が認められるSwiftを習得する機会があるのであれば、是非とも学んでおきましょう。自社のサービスや業務を効率化するために使えるかもしません。