Windowsでコードを書く
プログラミングについて基礎知識は学んだものの、実際にプログラミングをパソコンでやるにはどうすればいいの?と思うことでしょう。
今回は、Windowsパソコンで実際にコードを書くには何をすればいいのかをご紹介します。
例:Pythonをダウンロードする
プログラミングを始めるのに必要なものは、パソコンです。プログラミングだけをとりあえず始めるという場合、パソコンさえあればどうにか始められます。例えば、世界中で人気のあるプログラミング言語「Python」をローカル環境で構築してみましょう。一度ローカル環境を築いてしまえば、パソコン一つあればいつでもどこでもプログラム開発に取り組めるようになります。
パソコンを立ち上げたら、Pythonの公式サイトにアクセスしましょう。https://www.python.org(すべて英語ですが、プログラムのダウンロードは難しくありません)上部メニューの上側の真ん中に、「Downloads」があります。
Downloadsをクリックして最上部に出てくる「All releases」をクリックすると、様々なバージョンのPythonの一覧と、その横にあるダウンロードボタンが表示されます。
まずは、2019年7月時点で最も新しい「Python 3.7.4」をダウンロードしましょう(「Downloads」にカーソルを合わせるだけで表示されるグレーのボタン)。
ダウンロードが完了したら、ファイルを開きましょう。インストールがウィザード形式で始まるので、案内に沿って進めていきます。
「Install launcher for all users(recommended)」と「「Add Python 3.7 to PATH」の両方にチェックが入っているのを確認して、画面中央の「Install Now」をクリックします。
インストールが完了して「Setup was successful」が表示されるまで待ちましょう。インストールが終了したら、ウィンドウを閉じます。
例:Pythonを書いてみる
では、実際にPythonを使ってみましょう。Pythonを使うには、Windows純正アプリ「コマンドプロンプト」を使用します。検索バーでコマンドプロンプトと検索するか、メインメニュー→「Windowsシステムツール」→「コマンドプロンプト」でも見つけられます。コマンドプロンプトを起動すると、背景が黒くアルファベットが並んだウィンドウが表示されます。
ここで、コンピューターに対する様々な指示や処理を行います。最初にカーソルがある位置から、「python –version」と入力してEnterキーを押しましょう。Pythonが正常にインストールされていれば、すぐ下に「Python 3.7.4」と表示されます。さて、ここからPythonを使ってコーディングする環境を整えます。
Pythonで作業するには、Pythonを書くソフトと保存する場所が必要です。場所は、デスクトップにでも新規フォルダを作っておけば十分です。コードを書くソフトはテキストエディタと呼ばれます。テキストエディタには、「Visual Studio」や「Atom」などのフリーソフトが有名です。
Visual Studioはマイクロソフト製でプロも使用する高機能性、Atomもエンジニアから絶大な支持を受ける使いさすさや拡張性が特徴です。どちらのテキストエディタを使用する場合でも、メニューから新規作成や新規プロジェクトなどの項目を選び、Pythonでコードを書く画面を開かなければ、実際にPythonで作業はできません。文字を打てる画面を開いたら、あとはPythonでコードを入力するだけです。
Windows10でプログラミングを行う環境を整えるのは簡単です。パソコンと使用したい言語、テキストエディタを準備すればすぐにでも始められます。
オンラインサービスで、ブラウザ上でコードを書く
あるいは、パソコン内に環境を準備するのが難しい、最初はもっと簡単にやってみたいという方は、「Progate」というオンラインプログラミングサポートサービスを利用するのも良いでしょう。無料で基礎レベルの習得、有料プランでは主要プログラミング言語に一通り触れられます(HTML & CSS、JavaScript、jQuery、Ruby、Ruby on Rails5、PHP、Java、Python、Swift、Command Line、Git、SQL、Sass、Go)。オンラインでコードの書き出しや編集、プログラムのや実行が行えるため、テキストエディタや言語をインストールしなくても、インターネットにつながってさえいればコードをとにかく書き始められます。
デメリットを挙げるとすれば、Progateは初心者がプログラミングを基礎から学んでいくサービスであるため、すべてのレッスンをクリアしてもすぐ仕事を受注できるレベルにはなれないことでしょう。もちろん、とりあえずWindows環境でプログラミングを始めたい場合には便利です。オンラインサービスを使うにしてもテキストエディタをインストールするにしても、プログラミングする環境を整えること自体は難しくありません。